2018年1月1日月曜日

ドイツで年末年始を過ごす



[ 目次 ]
 1. 大晦日の様子
   4. 「Dinner for one oder der 90. Geburtstag 」


1. 大晦日の様子



2017年12月31日
ドイツで大晦日(おおみそか)を過ごしました。

日中は
花火や爆竹を控えている人が多く
穏やかな雰囲気でした。

突然、近くで大きな音がした時は、
雷?!爆発?! かと思い、びっくりしましたが…

しかし、その様な事は
数える程しかありませんでした。

15時頃、散歩に出かけました。
教会(街で一番大きな教会)は、閉まっていました。
時間帯によっては、礼拝があるそうです。

お店は、大半が閉まっていましたが、
クリスマスの日よりは開いているお店の数が
若干、増えました。

人出も、クリスマスよりは多かったです。
観光客の様に、カメラを持っている人が多い印象でした。
キャノンやニコンの一眼レフカメラを使っている人を見かけました。

日没後
花火や爆竹を鳴らす人が少し増えました。

(日没時間は、ドイツ各地で異なりますが、
大晦日は16時頃から16時半頃に日の入りする地域が多いようです)

夜の9時以降からは、
花火や爆竹を鳴らす人が更に増えて

断続的と言えば、言い過ぎですが、
常に誰かが何処かで鳴らしていました。

「何時」という担当を決めてないのに、
ずっと鳴り響いていたという事は、
余程たくさんの人々がしていたのだと思います。
大人だけでなく、子どももしていました。

この時には、爆発音に慣れてしまって、
驚かなくなりました。
しかし、心地良いものではありません。

いつどこで鳴るかわからないので、
鳴らす本人だけが楽しむ感じで、
真夜中迄、風情は感じられませんでした。
(あくまで私の個人的な感想です。)



2. 大晦日~元旦、打ち上げ花火の様子など



ドイツの年明けは、打ち上げ花火から始まりました


12/31 大晦日の21:00頃から
続いていた花火や爆竹は、

日付けが変わる5分前(12/31 23:55)くらいから
賑やかになりました。

日付けが変わる頃は、

これは夏に撮影した写真ですが、
元旦の打ち上げ花火も綺麗でした。
新年を迎えるにあたって
教会の鐘が鳴らされていて、
一層激しく、色々な場所から打ち上げ花火が上がっていました。

数え切れないくらいたくさんの打ち上げ花火で、
夏の花火大会の様に、とても綺麗でした。

教会の鐘が鳴り響く中の花火だったので
映画の中の世界みたいに思えました。

公園などの広場は勿論、
住宅街の道路でも打ち上げ花火をしている人がいました。

私は自宅で花火鑑賞をしました。
近くでイベントは行われていなかったので、
見える花火の殆どは、
個人が打ち上げている物だと思われます。

しかし、
人によっては
規模の小さな花火大会で使われるような
大きな打ち上げ花火をあげていました。

打ち上げ花火は、
0:15 頃からだんだんと控えめになってきて、
0:30 過ぎたら少なくなりました。

少数ながら、まだ花火は上がっていて、
1:30になってもしている人がいました。

その後、布団に入ったのですが、
3:00頃に花火か爆竹の音で目を覚ましました。
(通常なら何事か。。。と驚くのですが、
新年行事の花火・爆竹だと直ぐにわかりました。)


これらの花火は、スーパーで売られています。

日本で売られているような
足元で楽しむ、棒の花火より、

打ち上げ花火の方が
多く陳列されていました。

大晦日が近づくと、買い物客の目に留まるように
目立つ場所に置かれているので、直ぐに見つけられます。

ドイツでは、大晦日と元旦の2日間だけ、
個人でも打ち上げ花火を無許可でできるそうです。

新年の花火で
ドイツで一番有名なスポットは、Brandenburger Tor(ブランデンブルク門)です。
ドイツの首都ベルリンのシンボルとされている門の所です。
今年も大勢の人で賑わっている様子でした。

元旦に幾つかのテレビ局のニュースを見たのですが、
世界の新年を迎える瞬間の様子のコーナーで
ドイツはこのブランデンブルク門の花火の映像が流れていました。

蛇足ですが、
日本は、神社で
人々が本殿に向かってお祈りしている様子が流れていました。

CNN(ヨーロッパ版)の映像は、川崎大師でした。
明治神宮でなかったのが意外でした。

ドイツ人の子どもに国籍を聞かれ
「日本人だよ」と言うと、
お辞儀をしながら合掌してくる事があるのですが、

このような映像の影響が大きいのだと思います。




3. 元旦、日中の様子



日中は、何発か音が聞こえてきましたが、
騒いでいる人はいなくて静かな雰囲気でした。

打ち上げ花火の残骸
16時頃、外出すると、
昨夜の花火の残骸が
道端にたくさん落ちていました。

こんな大きな打ち上げ花火が
通行規制をしていない住宅街の道路で
個人の責任において打ち上げられることに
改めて驚きました。

外出中、教会にも寄りました。

街で一番大きな教会の中は
混雑はしていませんでしたが
多くの見学者がいました。

大きなクリスマスツリーが飾られていて、

(ツリーとは別の場所ですが)
たくさんのろうそくが灯されていて綺麗だったので、
ゆらゆらと光るともしびに見入ってしまいました。
(ろうそくは1本50セントで、誰でも灯せます)


公園には
散歩をしている人がいました。

街にも人出はありましたが、
殆どのお店が閉まっていました。
騒ぐ人はいなくて、静かな様子でした。

映画館は、年中無休のようで開いていました。




4.「Dinner for one 

oder der 90. Geburtstag 」



ドイツでは、大晦日に
Dinner for one oder der 90. Geburtstag 」という
コメディードラマが放送されます。

「Dinner for one」は
「 The 90th Birthday」(ドイツ語:Der 90. Geburtstag)とも呼ばれます。

(つまり、「Dinner for one」と
「Dinner for one oder der 90. Geburtstag 」は同じです。)

これは、
イギリスの作家 Lauri Wylie が1920年代に書かれたもので、

現在、よく放送されているドラマは、
(Lauri Wylieの死後に、)
1963年に当時の西ドイツで製作された映像だそうです。

始めのイントロダクションはドイツ語ですが、
ドラマは英語で、わかりやすいコメディなので、
ドイツ語初心者の私でも理解できました。

私は、昼間に見る時間がなかったので、
日付けが変わって、1/1 0:50~1:10 のを見ました。
(ドラマは、18分間です)

その頃には、花火は収まっていました。
(少数ながら、朝方まで単発で花火や爆竹をする人はいました)

このドラマは、毎年恒例の番組らしく、
複数のテレビチャンネルで
何度か放送されていたので、
見逃しても大丈夫でした。

「Dinner for Ah!」というパロディも放送されていました。

ドイツの児童向けテレビチャンネル「 KiKA 」でも
過去に放送されたそうです。
大人だけでなく、子どもにも親しまれている番組のようです。

「 Dinner for one 」のキャッチフレーズである
 Same procedure as every year 」は有名で、

ドイツでは、新聞や広告に使われたりするそうです。

(「 Same procedure as every year 」は
「毎年と同じ手順で」というような意味です。)


「Dinner for one 」について
詳しく書かれた本(ドイツ語)が出版されています。

書籍名:Dinner for One von A-Z ( Das Lexikon zum Kult-Vergnuegen )
著者 :Stefan Mayr 
出版社:Eichborn



2018.01.29 update